小糠雨が降る7月の日曜日、グーグルの地図をたよりに、関戸城天守台跡とその近くの、古戦場跡を訪ねた。今日は妻と恒例の京王線沿線散歩の日だ。選んだのは聖蹟桜ヶ丘駅。イメージでは桜が多く、遺跡などがありそうに感じたからだ、桜は正しかったが、聖蹟とは天皇の狩場だったことが名前の由来らしい。まずは日光には少し負けるが、いろは坂と名がついた坂を登る。頂上とおぼしきところまで来たが、天守台がない。道路脇の石碑にひっそりと関戸城天守台跡との文字を認める。なる程、眼下には多摩川から駅周辺のビル郡が一望出来る。説明には、見張り台のような城らしい。大きな立派な家々が両側に並ぶ道路を、一気に下ると、とはいってもグーグルの地図を持っても迷路は困難を極める。やっとのことで下り、古戦場跡へ。ところがここでも道迷いすると、おじさんが車を洗っている。「この辺に古戦場跡がある筈なんですが?」「うちの家の前だよ」「よく尋ねてくるよ」と心得たもので、わざわざ案内までしてくれる。誠にありがたい。場所は一軒家が建つ隣の狭いこんもりした小山のような場所。鎌倉幕府軍と新田義貞軍が戦ったところで、幕府軍の武将を逃がすため犠牲となった、横溝八郎の墓が建つ。武将塚の頂上には祠もあり、思わず手を合わす。それにしても、案内していただいたおじさん(お兄さん)には大変お世話になりました。
画像の挿入/編集