コート・アート・マット紙は、塗工紙と言い紙の表面に加工がされていますが、上質・中質紙などは、非塗工紙で表面加工がありません。塗工紙は紙の表面でインキが乾燥し、紙の中面にはあまりインキが沈むことがありません。
ところが、非塗工紙はインキが紙に沈み込んでしまいます。和紙を想像してみて下さい。墨を垂らした場合、表面には留まらず紙の中へと滲みていきますが、あれと同じ現象です。塗工紙は印刷したインキが表面に留まりますので、そのままの色が再現されますが、非塗工紙は薄ぼんやりと見えたり、暗く見えたりします。
この現象は単色印刷でもカラー印刷(4色印刷)でも同じ結果となりますので、印刷データの作成時に注意が必要です。作業としては、写真データをRGBからCMYKへ変換する場合、写真の明るさや鮮やかさ、文字の色の調整が必要となります。
さらに、データ入稿の出力原稿が6色〜7色で表現するインクジェットだと、極端に鮮やかで明るい色となり、この場合も事前の確認が必要となります。
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