3年前の夏、山友を突然失ない、その事への決別がつかず、度々現場への追悼登山を続けている。5月某日も朝5時起きで、駐車場を出発して現地へと向かった。ガソリンが底をついたため、三芳SAに立ち寄ると、10台以上のオートバイのオンパレードで断念、次の高坂SAへと向かう。幸運にも並んでいるのは、車2台とオートバイ2台のみ。早速左側の列の車の後ろに並びしばらくすると、確か右側の列にならんでいたと見えた、二人組のオートバイライダー(ヘルメットを被っているので年齢は分からない)が、「なんで割り込むんだ」と凄む「どちらの列が空くかわからないので待っていた」と訳の分からない理由を並べる。正当な理由であれば引き下がるところだったが、どうも納得がいかないし、今日の精神状態も正常ではない。年甲斐もなく、少々むっとして「それはあなたの勝手な考えで、どちらかの列に並ぶのが常識だろう」と言い返してしまった。勝手な例え噺になるが、スーパーのレジに並ぶのに、レジとレジの真ん中には並ぶことはあるまい。そうこうしているうちに、右レーンの車が動き出し、その輩はシブシブ前進させて一件落着となった。