今年の桜前線は10日ほど早く、東北の秋田・青森も例外ではなかった。例年なら、角館の枝垂れ桜・弘前城の桜はゴールデンウィークが見頃だが、すでに散ってしまった。
例年ならビニールの大きなゴミ袋いっぱいに採れる山菜も、まったく同じ条件で、コゴミもコシアブラも伸び放題伸び、採取不可能だ。仕方なく今年のお土産はあきらめかと考えたが、それも忍びなく、何とかならないかと知恵を絞った。そして最も姑息な手段とあいなった。
地元の山菜採り名人はこんな悪条件でも必ず獲物を採取してくるものだ。シドケ・ウルイ・ウド・ホンナなどと一緒にゴゴミもコシアブラも並んでいる。さすがにコシアブラは丈を伸ばし15cmほどに伸びたものもあるが、食べごろのものもある。それはどこかと言えば、勿論道の駅である。それもワンパック150円から200円というリーズナブルな価格だ。コゴミなど両手で掴むくらい入って、200円と安い。何となく気が引けるが背に腹は変えられない。あの人とあの人と思いを馳せ禁じ手を使ってしまった。今年限りです、ゴメンナサイ。