ポリポリ、カリカリ、もう止まらない。たくあんの、芯までいぶられた香りが鼻をくすぐり、充分に熟成された甘みが、噛めば噛むほど口いっぱいに広がる。
今年も秋田県横手市の道の駅「さんない」に寄ってみました。店内のど真ん中にふたつの冷蔵ケースが置かれ、横手市さんない地区を初めとして、近隣の農家の主婦が手作業で作った「いぶりがっこ」がところ狭しと並んでいる。
その作成者数およそ30名ほど、それぞれ作成者の地域と名前が印字されている。端から試食をするが、5人目あたりになると、どれも甲乙つけがたく、もうどれが良いのか分からなく、私の舌では選別不可能となる。
そこで今回はゴールデンウイークの前にネットで検索、いぶりがっこコンクールで優勝したした人を見つけることにした。その名は「髙橋篤子さん」その記憶を元に探すと、どれも髙橋の姓ばかり。ほぼ80%くらいは同じ姓で、おそらく皆親戚関係なのだろうか。運よく目指す篤子さんのいぶりがっこを見つけ購入することが出来た。
その味は次回ということにしますが、地元で聞いたところによると、いぶりがっこは1月に仕込み3月頃に出来上がるので、5月頃までが最も美味しいようだ。ちなみに、いぶりがこはさんない地区が発祥の地らしい。もうひとつ、8月頃のいぶりがっこは好みもありますが、止めた方がいいらしいです。