毎年恒例の東北イワナ釣り旅行も、年齢と共に「観光化」へと変遷をはじめている。今年の夏休みのイワナ釣りは2日間のみで、後の4日は観光にあてられた。その中でも特に印象的なのは、山形県鶴岡市にある加茂水族館(クラゲドーム館)にクラゲ(海月)を見学に行ったことだ。正直相棒から「今日はクラゲを見にいくよ」と言われたときは、「何もわざわざ山形まで来てクラゲごときを」との腹であった。ところが、いざ館内に入ると、いるわいるわ、薄暗い館内にさまざまなクラゲが泳いでいる。
思い思いの姿態をさらけだし、優雅な浮遊感はおじさんを虜にしてしまう。
明らかに毒を持つと思われる、ながーい触覚というのか、糸のようなものをくねらせて泳ぐクラゲには、どことなく巷の娼婦を思わせる。
かと思えばグロテスクな、タコの足のようなクラゲ、この水族館では名物らしい、オワンをひっくり返したオワンクラゲは、その透明感と収縮する姿態が魅惑的である。(おじさんの目)
一時は閉館に追い込まれたらしいが、クラゲを展示するようになってからは、客足が急上昇で大繁盛のようだ。
私も入浴した湯の浜温泉も近くにあり、都会で麻痺した神経を癒しにいかがですか。アシカやオットセイもいますよ。
加茂水族館ホームページ