家の近くにあるドラッグストアーには、二ヶ月に一度のペースで買物に出かける。本来日用品の買物に行く事などなかった私が、二年ほど前から足しげく通うようなり、それに気がついた女房はなぜか不審がる。「お気に入りの女性の店員がいるのでは」「私には言えない秘密の買物でもしているのでは」なんて思ってくれていれば、これはこれで楽しい。
だが、そんな艶かしい材料もないのもなぜか寂しい。店内を端から端まで、グルリと回るのだが、一段と華やかな化粧品売り場にくるとなぜか早足となる。私ごときが立ち止まる事を、固くなに拒んでいる場所に見える。馴染の売り場は、デンタルケアやシェイビングクリームなどのコーナーとなる。女房の気分をほぐすには、家庭用の洗剤などのキープも忘れない。
不思議なのは商品の銘柄が行く度に変わってしまうことに最近気が付いた。風邪薬・シェイビングクリーム・デンタルフロスを始め、以前買った商品が消えて新しい銘柄になっているのが何とも納得がいかない。などと目くじらを立てるほどのことでもないので、相変わらずドラックストア通いは続いている。