今年の夏秋田に釣行に行った休養日の一日、美味しい魚を求め、青森県の八戸港まで足をのばした。
高速で盛岡から1時間30分ほどで到着、ネットで探した港から近い、陸奥湊駅前市場へ。市場に足を踏み入れるや、一瞬別世界かと錯覚にとらわれる。売り子のおばさんがズラリと並び、暇そうにしているが、その最前列にデンと座る、赤い口紅を塗り、バッチリと化粧した、さながらボスと呼ぶにふさわしいおばさん(失礼)。
「食堂は終わったよ」そのおばさんがその格好に似合わず、優しく教えてくれた。気を取り直して八戸駅前のビルの食堂に向かう。海鮮丼・せんべい汁・いちご煮丼を頼む。うにを煮ると赤くなりいちごの様になるところから、そう呼ばれるようだ。
出てきた丼はうにがまばらで小さく、どうにもいちごとは見えず、イマイチ存在感のない丼ではあった。来年は別世界のおばさんに会いにいかなければ。