私が所属するクラブで、念願の高遠コヒガンザクラを見ようと、4月16日の朝3時に地元を出発した。例年は初旬に満開との情報だったが、今年は遅れに遅れネットの情報でも、16日は三分咲きとの発表。それでも淡い期待を抱き高遠へ。高遠城址内はちらほら咲いている桜もあるが、やはり、ほんのり赤い蕾ばかりだ。すると、すれ違ったおばさん(失礼!)が「城址公園の下に行けば満開だよ」と親切に教えてくれる。そこは何と満開に近かった。アスファルトの照り返しで温度が高いようだ。それにしても主催した私の面目も少しは保たれた。
次週の21・22日、別のグループから上高地を歩こうと誘われる。迎えの車に乗り込むと、「昨夜テレビで高遠の満開の桜を見たよ」と興奮気味に語る。渡りに船とはこのことか、急遽高遠に寄ることとなる。到着したのは3時30分、そこには先週とは別世界の、満開の紅色の桜が幾重にも連なり、それは見事であった。
〜高遠に江島凛凛しや春火鉢〜