4月某日、卒業して55年、9回目の同窓会を開催した。5年に一度の同窓会が、ある時から5年に二度開くこととなった。全員還暦を過ぎ10年を経過、暇を持て余しているのか、それとも気が短くなったのか、はて又生き急いでいるのかは定かではない。出席する同輩も、年を取る毎に減少し、卒業時280名が今回は56名となんとも寂しくなってきた。白髪あり、はげ頭あり、皺多き人あり、腰が曲がった人ありと70年の歴史は手厳しい。一方顔がツヤツヤの人、お腹が出てない人、エネルギッシュな人、声がやたらとでかい人、黒髪がフサフサな人とこちらは世に言う勝ち組?なのか。
ところがそんな簡単な図式では同窓生は語れない。それぞれに様々な人生がある。この歳になると自慢話は影を潜め、角が取れてきたと言うか、鷹揚になってきたのか、付き合いのなかった人とも、気楽に話しが弾むことがうれしい。