1990年代から始まったホームページは、ビジネスの商圏を無限に広げる役割を果たした。画面上で必要な商品をクリックすれば、翌日には自分の手元に届く。しかも、利便性・料金とも消費者にとってはお得感のあるシステムだ。弊社も13年前にホームページを開設、その当時は全国から問い合わせがあり、幾つかの注文を受けた。発注者の顔が見えない取引は時として味気なく、不安なものだったと記憶する。
その後ホームページビジネスは急速な発展を遂げ、印刷業界でも通販事業を手掛ける業者が出現し、そのビジネスは瞬く間に大きな広がりを見せた。弊社はそんな世の中の状況をよそに、持ち味の親しみやすさと、誰にも親切で解りやすいサイトの制作を心がけてきた。同時に商売の基本である営業は、お客さまとのフェイスtoフェイスを大切にし、印刷についてお客さまの悩みの解決に様々な提案をし、信頼関係を築いてきた。このスタンスが地元中心の営業を確立させ、半径5km以内の事業を可能にしたと言える。
このように言うと、アナログ的な会社を想像する方がいると思うが、どうしてどうして、弊社のデジタルへの移行は1996年と17年前に遡り、印刷業界では中堅の印刷会社が移行する以前にデジタル環境を構築していた。メールやデータの送受信、データ加工・変換などデジタル分野全般にわたり得意分野である。これからもアナログ的な営業とデジタルを融合させながら、お客さまとのコミュニケーションを大切にしていきたい。