今年の梅雨入りは6月7日だったと記憶している。例年とほぼ同時期だった。すでに20日ほど経過したが、ここに来て何とか梅雨らしい天気となってきたが、今年も梅雨入りを発表したとたんにお天気続きで雨は少ない状態だった。梅雨入りとは「梅雨に入った模様」と言うだけで、気象庁としての正式な決定ではない。さらに「梅雨明け宣言」なるものがあるが、これも些か疑問があり、発表されても、ぐずついた天気が続くこともある。先日ある放送局で、これまでの梅雨入り宣言と、実際の梅雨入り日の違いを何年か遡って放映していた。誤差が一週間ほどあった年もあり、予報の難しさも解説していた。これだけ科学が進歩し、気象衛星がどんどん打ち上げられるご時世でも、自然を相手にすることは並大抵なことではないようだ。併せて、梅雨前線は、大陸の高気圧と太平洋の高気圧に挟まれ、そのどちらかの勢力が強くなることで、南にいったり北に行ったりするので、その日の天気を予想することは難しいようだ。そもそも梅雨入り・梅雨明け宣言などにどれほどの価値があるのだろう、などと言うと、折角の「お祭り騒ぎに水を指すな」、と怒鳴る御仁もいるかも知れない。その日の天気を正確に知りたければ、気象庁からネット上で毎日発表している、解析雨量・降水短時間予想やレーダー・ナウキャストで、誰もが正確に予想できるようになっていることに注目した方が賢明だろう。
— 一粒の野太くもあり梅雨闇 —