今年の夏の東北は奇妙な天気が続いた。東京を8月10日に出発し、一日目は秋田県栗駒高原の須川キャンプ場へ。管理事務所に入ると突然そのおやじが(私が言うのも何ですが)「コーヒーを入れるから飲んでいきなさい」ときた。まだキャンプ場の申込もしてないのに、なんと言うお気楽さ。常連のキャンパー達とご馳走になる。すると中央にドッカリ座り込み、栗駒山やキャンプ場について話し出す。しばらくすると突然「あ、アサギマダラ」と窓の外の空を指差す。こちらはなんのことやらチンプンカンプン。それがチョウチョと分かったのは3回目のことだった。その蝶は黄色で、アサギマダラと言うからには浅黄色(薄い青)ではないのかと一同疑問。まあ大自然に来ているのだから、そんなことはどうでも良いが。ひとあたり蘊蓄を聞き場所を決める段となる。私たちが、本来サイトではない場所を指定すると、なんとOK。早速雨の中で設営をしていると、またまたおじさんが近づいて来て「あの小屋も使って」と指差す。このキャンプ場は、噴火で出来た須川湖が目の前に広がり、天気が良ければボートで遊ぶことが出来る。その道具などが入った小屋を使えと言う。何と言う人の良さ。椅子やテーブルも備え付けのものがあり最高。余程我々のことが気になったと見える。結局温泉も含め気に入り、勿論「管理人」も、と言うことで、二泊することとなる。