上の二句は、今年のゴールデンウイークに、信州の大町周辺に岩魚釣りに行った時の、北アルプスや、雪代の入る川を読んだものです。
5月の山は、残雪とむき出しになった岩とのコントラストがなんとも美しい。そんな山を見ていると、心は青春時代に一気にフラッシュバックし、見つめる雪山を登り、岩を攀る姿が投影する。そんな想像をしている内に、あたかも自分があの峯を登っている幻影にとらわれる。あぶない危ない、そんな想像すらとうの昔にあきらめた筈ではないかと、自分に言い聞かせる。
それにしても山や沢は、なぜか見つめているだけで心に安心感がでてくるのは不思議だ。夜は適当なキャンプ地を見つけ、温泉に入り、食事を作り食べ飲む4日間の大満足の休暇だった。