今回はスマートフォンやタブレット端末の普及により、目にする機会の増えてきたAR広告についてです。AR広告とは、印刷物と動画が連動した広告の手法です。例えば、音楽CDのジャケットにスマートフォンをかざすと、プロモーションビデオを見ることができたり、化粧品のチラシにスマートフォンをかざすと、メイクの仕方を教えてくれる動画が流れたりします。
AR広告はQRコードの進化系といえます。QRとARは一見似ていると思われますが、大きな違いは、QRコードは情報(例えばホームページなど)のありかを示すものであり、それに対して、ARは情報を読み込み、画面上に映像と情報が表示されます。この技術を利用することでプロモーションの方法も多様化していくことになります。
さまざまな可能性を持つARは広告だけでなく、お正月に届く年賀状を変えるかもしれません。届いた年賀状にスマートフォンにかざすと、画面に「明けましておめでとう!」と挨拶をする家族の動画が流れてくるという使い方もできます。紙媒体と動画の連動は様々な発展が考えられます。ARは情報を発信したい人と、その情報を必要としている人へのつなぎ役となるために、より効果的な宣伝をお客さまにご提案することもできます。
一年以上にわたった「宣伝を考える」は今回で終了となります。長期間のご購読に感謝いたします。