その夜は少々ほろ酔い気分で帰宅すると、テーブルになにやら巨大な緑の物体が置いてある。その隣には、まるで子どものようなキュウリが置かれている。「こ、これは」と言う私に、女房は「大きいでしょ」と頬ずりする。会社裏の小さな畑で栽培している、キュウリの巨大化に気づかずにいたようだ。下の方にあったので5cmほど土にめりこんでいたらしい。
それにしてもデカイ。長さは40cmほど直径6cmもあり、この物体のようなキュウリに二人でどうしようかと考え込む。折角育ったんだから、成仏させてやろうと食べることにした。
硬い皮はむいて乱切で、紫蘇と一緒に塩もみをして食べた。柔らかく水分もあり以外に美味しかった。今年は茄子もトマトもシシトウも順調だ。